|
[ 俳優の仕事 ]
僕は俳優の仕事が好きなのだろうか。仕事をするたびいつも思う。いまだ曾て役者になりたいと思ったことはないし、ましてや演じることに喜びを感じたことなんか一度もない。きっと演じることがとても恥ずかしいことだということを知っている自分がどこかにいるからだ。じゃあお前は俳優の仕事が嫌いなのか、嫌いではない。なぜならモノを造る行為はとても好きだからだ。台本を貰って自分の役をどう演じたら面白いか頭の中でアレコレしながらぐるぐる役をつくっていく、これはとても楽しい。でも俳優の仕事にはこの先がありこれを人に見せなければならない。特に舞台の場合たくさんの人の前で演じなければならないし映画やテレビだって何十人ものスッタフの前で演じなければならない、これは地獄である。恥ずかしくてしかたがない、自分のオナニーしている姿を見られているようでたまらない。
もし人に視られなければとても楽しい仕事なのに・・・。
だから自分で自分の作品を見たことはほとんどなく、もし見たら死にたくなるだろう。
◆のついている作品はそんななかでもなんとなくイメージに近く造れた作品。
出演作品
[ TVドラマ ]
'85
「禁じられたマリコ」TBS
'87
「熱くなるまで待って」CX
「風呂上がりの夜空に」ANB
'88
◆「砂の上のロビンソン」NHK
演出:佐藤幹夫 脚本:富川元文 上野瞭原作。
お互いのこころがバラバラになった家族が住宅会社と契約しモデルハウスに住み、一年契約で毎週日曜日に自分たちの生活を一般公開して最後にはその家をてにいれる。家族であることの難しさとありがたさがわかるお話し。
◆「明日」NTV
演出:せんぼんよしこ 脚本:市川森一、井上光晴原作。
広島に原爆が落ちる前の日、日常が奪われる直前の人々たちを切り取った作品。せんぼんさんには人の哀しみを教わる。
'89
◆「おやじの恋文」CBC
TVドラマでは初めての主役。
僕の父親役に佐藤弁慶さんその奥さんになろうとしているのが春川ますみさん、恋人役に高橋ひとみさん。異色キャストでした。なかでも春川さんは昔からのアコガレの女優さんでしたので緊張しまくる。
'91
◆「テレフォン・フローム・パラダイス」NTV
演出:せんぼんよしこ 脚本:富川元文
お互いを「キャサリン」「ジェームス」と呼び合い電話だけでコミュニケーショ(SEXも)をする、ダイヤルQ2で知り合った都会に住む孤独な二人の物語。キャサリンに研ナオコさんジェームスに僕。
'92
「迷惑な家族」CBC
◆「私が愛したウルトラセブン」NHK
演出:佐藤幹夫 脚本:市川森一
先日再放送をしていて、自分が出ているのも忘れて見てしまった。おもしろかった。
'93
「ちょっと危ない園長さん」NTV
「帰ってきちゃった」NHK
'95
「魚河岸のプリンセス」NHK
「火曜サスペンス・六月の花嫁」NTV
'96
「正当防衛」テレ朝
「おごるな上司」NHK−BS
「透明人間」NTV
「凶悪」NTV
「やっとかめ探偵団」CBC
◆「ご立派すぎて」名古屋TV
僕の幼なじみ(中・高・大学・劇団まで同じ)の大池雅光氏が演出した、もてない男のお見合い奮闘記。好き勝手やらして貰った。
'97
「エコエコアザラク」テレ東
「早乙女千春添乗報告5」TBS
「ナースな探偵」CX
'98
「さよなら五つのカプチーノ」NHK 脚本:鈴木聡
'99
「ラッキー」名古屋TV
etc.
activity topに戻る↑
[ バラエティー ]
'84
◆「日曜九時は遊び座です」NTV
萩本欽一さんに《お笑い》についてものすごく教わった作品。これで《お笑い》の難しさを知り。じぶんにはとうてい出来ないと悟る。 松本人志のように《お笑い》一筋の人(最近ドラマに出たが・・・)には頭が下がるし、尊敬する。
'85
「マイルドきん欽ドン」CX
etc.
activity topに戻る↑
[ 映画 ]
'80
「狂い咲きサンダーロード」 監督:石井聰互
'81
◆「SHUFFLE」
監督:石井聰互 恋人役に室井滋、あこがれの君に武田久美子、音楽:ヒカシュー(巻上公一)、助監督:緒方明、坂本順次、撮影:笠松則通、原作:大友克巳
。
今考えるとすごい人達が造ってた秀作。ぼくは演技なぞまったくわからずただ走っていた。
'85
◆「Ronin・坂本龍馬」
監督:河合義隆
監督に「お前には愛がない」と自分のアイデンティティーをダルマ落としの要領で一つ一つ破壊させられた。 この監督に出会っていなかったら演出はしていなかったと思う。
'87
「瀬戸内少年野球団・最後の楽園」
監督:三村晴彦
'89
「悲しい色やねん」 監督:森田芳則
◆「バカヤロー!」 監督:原隆仁
第三話の「運転する身になれ」に1シーンだけ出ているのだが、奇妙に演じてやった。
◆「キッチン」 監督:森田芳則 吉本ばなな原作。
橋爪功さん演じるオカマの母親のオカマ友達の役。ボデコンが体に食い込み変な気分になった。
'90
◆「女がいちばんにあう職業」 監督:黒沢直輔
これも1シーンだけ。桃井かおりさん扮する刑事が聞き込みにくる鳥屋のとぼけたおやじ役。
'93
「夜逃げ屋本舗2」監督:原隆仁
'95
「スパンキング・ラヴ」
'97
「OL忠臣蔵」監督:原隆仁
'99
「顔」監督:阪本順二
etc.
activity topに戻る↑
[ Vシネ ]
'90
「狙撃2」
「極道ステーキ1・2」
'91
◆「あさってダンス」→Vシネの隠れた名作じゃないのかなぁ。
'94
「バカヤローV2」
'95
「野々村病院の人々」
「とんぼりの竜」
「テレクラリポート」
'97
「新・静かなるドン1〜6」
etc.
activity topに戻る↑
[ 舞台 ]
舞台に出るのは基本的に嫌いだ。いい思い出もないしやって良かったと思う作品もない。それはとても淋しいことなのだが・・・。そんな中でも楽しかったエピソードがある。宮沢章夫さんの作品「ゴー・ゴー・ガーリー」に出たときだ。関君という俳優さんに出会った。彼の役どころは主役の女の子が開くガレージセールに「スタートレック」のスポックの人形が欲しくてでもお金が無いため買おうか買うまいか悩んでいる少年だ。自分自身に力強く「よし」っと掛け声をかけ彼は人形を買いに行こうとする、が最後の勇気がないので値切れずにあきらめてしまう・・・。その風情がとてもいいのだ。どんなにうまい俳優さんでも出せない風情が彼にはある。僕は彼に聞いてみた
「ねえ、どんなふうに気持ちをつくってるの」愚問と知りつつも投げずにはおられなかった。もし自分がほかの俳優さんから聞かれたらこう返すだろう「適当・・・」とでも彼は答えてくれたそれも真面目に。
「あのですね。宮沢さん(演出家)には内緒なんですが、あの役は宇宙人なんですよ。だからスポックの人形を見て宇宙を思い出し『帰りたい』って思うのです。」
「え、ちょっと待ってあの役は町の少年じゃあないの」
「宇宙人です」
「・・・そうなんだ」
「宮沢さんには内緒ですよ」
「言ったほうがいいんじゃないか」
「だめです」
「そうか?」
「もう楽(千秋楽)ですから」
「・・・・そうか・・・」
やはり愚問であった。
'86
「奇跡の人」演出:今野勉
'87
「ソルジャーズ・プレー」演出:小林裕
「カッコーの巣の上を」
「ACB」演出:河合義隆
'89
「本牧メルヘン」
'90
「阿OKUNI国」演出:栗山民也 脚本:鈴木聡
'93
「ZOO」演出:中島陽典
'94
「ゴドーを待ちながらプラス0」演出:木の花 脚本:川崎徹
'97
「主人公はお前じゃない」演出:吉村ゆう
'98
「ゴー・ゴー・ガーリー」作・演出:宮沢章夫
「マイスウィート・ベイビー」
'99
「分流のおんな」演出:伊東由美子
etc.
activity topに戻る↑
[ CM ]
'90
ビクタービデオ「コンパチ」
◆ヤマトタカハシ昆布
昆布を郵便ポストに入れてるバージョンと昆布をFAXしているバージョンとがある後者はヤマトタカハシ昆布館に行くと見られる、ただし場所は敦賀(福井県)だよ。
'96
メルシャンワイン
'97
◆カゴメ「野菜ジュース」
高田さんという監督さんの作品。ぼくは会社の卓球部のたったひとりしかいない卓球部員。
'98
◆三井海上
同じく高田さんの作品。ぼくはいつもとちがう電車に乗り、ふと平日の美術館に来てしまったサラリーマン。
'99
◆富士通
鈴木洋さんの作品。一人の男がある場所を探してみずっぽい古都に迷い込む。
etc.
activity topに戻る↑
[ ナレーション ]
鈴木洋さんという監督が初めて《ハイC−L》で使ってくれたのが最初。自分では悪声だと思っているのにいまだにたまにだが声の依頼はある。
'94
武田薬品「ハイC−L」
キリン「午後の紅茶」
トヨタビスタ「ターセル」
たらみ「ナタデ・ココ・デザート」
'95
ブルボン
'96
メナード 資生堂「ホワイティア・パクト」
'97
ワコール「HIP・STAR '97」
アシックス「PEDALA」
ビーバー・エアコン
'98
カネボウ「サラ」
'99
キリン「ナチュラルズ」
富士通
etc.
activity topに戻る↑
[ ラジオドラマ ]
ラジオドラマは全部で三本やっているはずだが前の二本の題名が思い出せない最初のはNHKのFMシアター。脚本は近藤峰子さん。蟹江敬三さんがインチキ商法の社員、僕がだまされるひと。現代版「耳なし芳一」。もう一本は同じくNHKの青春アドベンチャーの枠だったと思う、何本ものオムニバスで全て女の子との二人芝居だったと思う。基本的に顔が出ない分安心して出来るのでラジオドラマは好きだ。
'00
FMシアター「男たちの秘密基地」NHK
etc.
activity topに戻る↑
[ 演出作品 ]
演出は好きだ、演出は楽しい、演出をやって生活がしたい、そう思って何年もやって来た。が、こんなにも非生産的な仕事があるだろうか。精神をかき回し、神経を擦り減らし、寝る間も惜しんで作業に没頭して。何も報われないまま終わって行く。なにがそこまでとよく思う。でもしばらく経つとまた造りたくなる。不思議な作業だ。
演出をしていて、いつも心の底にあるキーワードは「ざまあみろ」である。それはなにかに対してなのかそれとも自分に対してなのかよくわからないがとにかくいつも強く思っている「ざまあみろ」と。
'91
[往復書簡]佐賀町BIS
[ZOO] 〃
'92
[FRIENDS]山王オーディアム
◎二人芝居三部作。最初の[往復書簡]が男と女、これはパルコの「ラブ・レ ターズ」のパクリ。次が男と男、これはエドワード・オルビーの「動物園物語」
をベースにしたもの。ラストは随分と変えてある。最後に女と女、これは「メ アリー・スチィアート」の短縮板。
'93
[ZOO]SPACE・ATTIC
◎これは再演モノなので調子コイテ出演してしまった。共演は田口トモロヲ。
'95
[CHIEKO]P3→延期
◎戸川純の智恵子、利重剛の光太郎でしようとしたが・・・。
'97
[Mme.george]XP
◎なぞの若手たちと作った作品。
'99
[死の棘1999]新国立劇場
◎美加理、飴屋法水の共演が実現した初めての劇場作品。
'00
[HARVEST]OLIBEHALL
◎初のオリジナル作品。出演に竹下宏太郎、音楽にDJ:KENSEI。特異の二人芝居。下敷きは「ベント」
etc.
人からはよく「PUNK(衝動)+緻密」とか「死と再生」とか「SEXと暴力」とか言われるけど、きまった美学テーマなぞべつになくそのとき造りたいモノを造りたいようにツクっている。
activity topに戻る↑
|