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bo-bo-記 rec.0119 01.05.15 「映画感想文『ギター弾きの恋』」 |
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舞台は1930年代のアメリカ。世界で二番目にギターがうまく、趣味はネズミを鉄砲で撃つことと走る鉄道を眺めることというエメット・レイは、ある日、洗濯屋につとめる口の聞けない娘ハッティをナンパします。「ホテルでオレのギターを聞かせてやる」
ハッティは眼を輝かせてエメットについていき、仲良くベッド・イン。それまで無垢な感じだったハッティがホテルではものすごく積極的で笑えます。Hを終えたハッティはまた無垢な感じに戻りエメットにギターをねだります。タバコをくわえたエメットはさりげなくギターをポロロ〜ン。ハッティは完全に恋に落ちました。始めは遊びだったエメットの方もそんなハッティの純真な姿に情がうつります。そして、彼女を演奏旅行に連れて行くことにします。そして二人はアメリカ中を旅しながら徐々にお互いを理解して行きます。ハッティはエメットのギターの音色を愛しています。もちろん彼のことも愛しています。彼の機嫌が悪くて辛くあたられても彼のギターの音を聞くと幸せな気持ちに包まれます。かわりにハッティは破滅的なエメットを暖かく母親のように包み込んであげます。二人に“幸せ”な時間が訪れます。しかしエメットはそんな幸せに不安を感じ(アーティストがよくかかる不安病)ハッティを捨てて、彼のことを「音楽にしか痛みを感じない身勝手な天才」と書く、作家志望のブルジョワ娘、ブランチ(ユマ・サーマン)と衝動的に結婚してしまいます。エメットとブランチの関係は長く続きませんでした。ブランチがジャズ・クラブの用心棒アルと出来てしまったのです。エメットは裏切りと失意の中で空虚な日々を送ります。そして、彼は思うのです。オレがいちばん愛しているのは・・・・。彼は久しぶりにハッティを訪ねます。あいかわらず洗濯屋さんで働くハッティ。着ている洋服もあどけない彼女の感じもあのころのままです。あのころと何一つ変わっていないところが恐いとこです。恐るべしウディ・アレン。エメットは勇気を振り絞って言います。《・・・いろいろ考えたんだけどオレはお前が好きだ。よかったら、また一緒に旅しない か・・・》ハッティはちょっと考えて、エメットにメモを渡します。《・・・・結婚したの・・・・》 とにかくサマンサ・モートンが可愛くて可愛くて、切なくて切なくて、ちょっぴり色っぽくて、もう“ウッディ・マザコン・ロリータ・アレンここにあり”って感じでした。エメットのギターにウットリしている彼女の顔は本当に幸せそうで、みているこちらの気持ちも幸せにしてくれます、素晴らしい。途中の幸福感とは裏返しに観終わったあとに感じるあの“厳しさ”は何だろう。そう思っていたら、プログラムに中条省平さんが《そういえば、『ギター弾きの恋』は完全にフェリーニの『道』ですね》と書いているのを目にして納得。ショーン・ペンはザンパノでサマンサ・モートンがジェルソミーナなのです。男にとってはこわいこわい映画です。なんだか男の僕はシュンとしてしまいます・・・・・。どうして男は女の優しさに気がつかないのでしょうか。それとも本当は気がついているのだけどそれを受け入れるのが恐いのでしょうか。多分自分のことも相手のことも信用出来ない動物なのでしょう。とにかく男は女の情にふれると本能的に一度は逃げたくなります。ゴメンナサイ。思わず謝ってしまいました。僕もこの映画のような失敗をたくさんしてきたのでよくわかります。それもこれも多くはポコチンのせいだと思うのですがどうでしょう。ポコチンはやっぱり欲の塊です。なかなか自分のポコチンを信用できません。ポコチンを征しないと本当の愛は征せない。己のポコチンの癖を知りつくしポコチンをコントロールしよう。それができれば君もいつかは愛の伝道師。まあ、無理だとは思うけれど、レッツ・トライ。最後になりますが、ウディ・アレンは名作をアレンジしたり、名作のティストだけ残して自分のオリジナルにしてしまうのがとても上手だと思います。才能あります。いい映画でした。ハッティが最後に彼に伝える《結婚したの》のメモは、僕はウソととったのですが、どうでしょう。その理由は本当に結婚したのだったら、彼女のどこかがもっと変わっていたような気がするからです。衣装とか佇む彼女の感じとか・・・どこかを微妙に変えると思うのです。でも、まあ敢えてそれをしなかったともとれますが・・・・・。ではでは。
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