bo-bo-記 rec.0124 01.06.14



抜き書き−『笑伝・三波伸介/びっくりしたなあ、もう』他4冊」
  


◎西条昇『笑伝・三波伸介/びっくりしたなあ、もう』(風塵社)

P32
「裕次郎はタフガイ、小林旭はマイトガイ、三波伸介はモンダイガイ」

N:ハハハハハッハッハッハッッハッッ・・・・
何十年経っても、このギャグはおもしろい。

P205
〈本当は俺、口数が少な過ぎるんだ〉
とあるのは、三波の人間としての本質を言い表した本音であったろう。

N:オラも自分では無口だと思っているのだが、他人からみると六口だそうである。

P240
「チャップリンのように、労働階級のことをやって、その哀愁みたいなものをだす必要はない。ただ笑ってもらえばいい」

N:芸人さんは一時みんなそういうことを言うが、結局は哀愁のあるイイ人を演じたがるのはナゼだろう。

P247
〈喜劇役者の涙は血の色〉
生前の三波が好んで色紙に書いた言葉である。

N:実際その通りだと思うが、なにも色紙に書かんでも・・・・・。

P252
その和子(三波の妻)だが、三波が急死したショックで生理が上がってしまったという。
「四十八歳でキレイに上げていってくれたわね。あの人は、不思議にそういうところがあるのよ。〜」

N:こういう粋なところはすごいナー、と素直に思います。

◎沢野ひとし『トコロテンの夏』(角川文庫)

P46
〜恋にうちのめされて、雨の夜の犬となり、街をふらついた。

N:沢野さんのこういうフレーズ、僕は大好きです。

P50
夢は現実となった頃から夢でなくなるというが〜

N:夢は手に入れないで、追っている方がイイ。そう思います。

P234
僕は父親としては失格であるが、男としてはわりとガンバッている人間だと思っている。だが、妻は男としてより「父親」として立派な人間になってほしいと願っているのである。僕には無理なハナシである。母親という言葉には美しい響きがあるが、父親は淋しい人生を繰り返すだけである。

N:僕は父親としても男としても失格のような気がする。淋しすぎるぞ!!

◎村上春樹『TVピープル』(文春文庫)

P167
「幸福な家庭の種類はひとつだが、不幸な家庭はみんなそれぞれに違っている」

N:ロシアの小説「アンナ・カレーニナ」の書き出しらしい。
そうなんです。不幸には個性があるのです、味があるのです、だから人生は面 白いのです。

◎村上春樹『スプートニクの恋人』(講談社文庫)

P16
「性欲というものは理解するものじゃない」とぼくはいつもの隠当な意見を述べた。
「それはただそこにあるものなんだ」

N:僕もポコチンについては“理解”するのをあきらめています。ポコチンはただそこにあるものなんです。たとえ、伸びたり縮んだりしてもネ。

P56
〜わたしの父は実際には背の低い人だったのに、銅像になると堂々とした巨人みたいに見えた。そのときに思ったわ。この世界では目に見えるものがそのまま正しいわけじゃないんだって。

N:じゃあオラの目に映る小さなムスコは正しい大きさではないのネ。

P198
どうして書かずにはいられないのか?その理由ははっきりしている。何かについて考えるためには、ひとまずその何かを文章にしてみる必要があるからだ。

N:落ち込んだとき、イラついているとき、辛いことがあったとき、文章にしてみると落ち着きます。やって見て下さい。

P240
「世界はピアニストであふれている。世界には20人の現役トップ・ピアニストがいれば、それでだいたい間に合う〜中略〜CDの棚のスペースだって限られているの。世界の音楽産業にとっては、現役の一流のピアニストが20人もいればじゅうぶんなの。わたしが消えてしまっても、誰も困りはしない」

N:このピアニストをいろんな職業に置き換えて見てください。世の中ってそんなものなんですねー。

P241
「強くなることじたいは悪いことじゃないわね。もちろん。でも今にして思えば、わたしは自分が強いことに慣れすぎていて、弱い人々について理解しようとしなかった。幸運であることに慣れすぎていて、たまたま幸運じゃない人たちについて理解しようとしなかった。健康であることに慣れすぎていて、たまたま健康でない人たちの痛みについて理解しようとしなかった。わたしは、いろんなことがうまくいかなくて困ったり、立ちすくんでいたりする人たちを見ると、それは本人の努力が足りないだけだと考えた。不平をよく口にする人たちは基本的には怠けものだと考えた。当時のわたしの人生観は確固として実際的なものではあったけれど、温かい心の広がりを欠いていた。そしてそれについて注意してくれるような人は、まわりには一人もいなかった。〜」

N:うーん、人間て、つくづく傲慢な生き物なんだなあと思うのでした・・・。

P291
「もし人間が平等じゃないとしたら、あなたはだいたいどのへんに位置しているんですか?」

N:どの辺だろう、マジで考え始めると眠れなくなってしまうので気をつけて。

P296
「〜ひとりぼっちでいるというのは、雨降りの夕方に、大きな河の河口に立って、たくさんの水が海に流れこんでいくのをいつまでも眺めているときのような気持ちだ。〜」

N:おお、それは孤独だ!たまらなく孤独だ!!おおおお・・・・・・・・。

◎中島らも・いしいしんじ『その辺の問題』(角川文庫)

P48
昔、橈骨神経症っていうのにかかって、腕が動かへんようになってな。

−それは死活問題ですね。

で、ある病院に行ったら、そこの医者が一言、「うん、これは治りますよ」って言うてくれた。その瞬間に、治ったもいっしょや。この「治ります」を言わへん医者って、多いねえ。

N:ホント、世の中には自信のない医者が多くて困ります。でも、自信過剰すぎる医者はもっと困ります。

P83
前、優歌団見てたら、木村のギターの弦が、どんどん切れていくんや。で、最後には、2本になってもうて、それでも歌ってんねん。ああいう考え方、好きやね。

N:考え方というより木村さんの場合、もう生き方ですね、カッコイイ。

P83
・・・・おれは殺気のある音楽が好きなんや。だから、みんなで寄り添って、楽しく生きようよ、みたいなバンドは嫌いや。あと、説教型、な。

−「生きろ、生きるんだ!」とか。

自分のことも定かじゃないのに、ひとに説教すなっ、て思ってしまう。〜

N:音楽だけじゃなく芝居の世界はほとんどがこの説教型です。気色悪い。

P90
−歌詞(唱歌「ぼくらはみんないきている」)ど忘れして、やけくそになって、全部、替え歌にしてしまったんですよ。「クラゲだって、浮輪だって、ものごいだーって」なんて。ものすごい受けましたけど、虚しかったな。

N:いしいさんの小学校の発表会での出来事らしいですけど、続けてらも氏が「親御さんは、客席で、つらかったやろな」と喋っておりました。
それにしてもオモロイ小学生や。拍手拍手。

P100
−僕、芝居って、だいたい駄目なんです。本気でやられると「こ、こわい」って。あるいは「けっ」とか。

絶叫したりして、自分に酔ってるみたいな役者は多いからなあ。

−「ナターシャよ!」言われても、おい、そいつ「熊田茂子」やろ、日本人やろ、なんて思ってしまうんです。

N:そうなんです。特に女優さんなんかスゴイですよー。既にもうその芝居が終わって3年ぐらい経ってるのに、突然電話かけてきて「もしもし、わたし、タチアナよ、わかるー」って、わかるわけないやろバカ!

P121
タイでもな、オート三輪みたいなタクシーあるやんか。毎日、同じ運ちゃんに頼むわけ。最初は「女はどうや」とか、言うてきよる。それがだんだん言わなくなってきて、最終的に、「うちは6人兄弟で」とか、身の上話始めよる。

−まあ、確かに、一度壁が壊れると、いろいろ教えてくれますね。しつこいくらいに。

N:わが家では家族の壁が壊れ過ぎてしまってプライバシーがなくなり過ぎたので、今度は壁を新しく作り直しています。バカみたい。

P125
−でも、なんかそういうわけのわからん経験って、好きなんですよ。常識がぐずぐず壊れるのは、気持ちいいですから。〜

N:壊れ過ぎも怖いどー。

P151
−現実のわけのわからなさって、やっぱり強烈ですよね。最近でいちばん怖かったのは、家帰ったらね、イラン人が勝手に上がりこんで、ビデオ見てたんですよ。

N:そ、それは強烈や。言葉もない。

P154
−〜六本木からタクシー乗ったんです。その運転手さんが、ぼそぼそ、ぼそぼそ、なんか呟いてるんで、注意して聞いたら「麗しのさぶりなっ、麗しのさぶりなっ」て、言うてるんですよ。

それは・・・打っとるな。

N:運転手さんにとっては何か深ーい意味があるんでっしゃろな。「麗しのサブリナ」に。

P190
稲垣足穂が「詩は歴史に対して垂直に立つ」って言うてる。俺はこれは恋愛についても言えてると思うんや。一瞬しかね、成立しない。その瞬間は非日常で、まさに天空のいちばん上へ昇っていく。

N:うん、うまい!!!

P256
〜ところで君は、ジャイアント馬場が「させろ」言うて迫ってきたら、どうする。

−ば、馬場ですか。

帰ったら、なぜか部屋に馬場がいてんねん、馬場が。

−「サヘテクレホー」って言うてらっしゃるわけですか。そうやなあ、とりあえず、ものを見せてもらいますかね。

もう脱いでんねん。素っ裸でな、待ってるわけ。

−うわあ。

勃ってんねん。

−十六文か。まあ、いいです。そこまでなってたら、十六文に敬意を表して姦られるでしょうね。

この質問な、野坂昭如が稲垣足穂にしたんだよ。そしたら稲垣先生は「なんとしても口で説得する」って。

−まあ、少年愛と馬場は相容れませんからね。

N:ほんまかなー、ほんまに足穂と野坂がそんな話したのかなー、でも楽しそうやなー。

 

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