bo-bo-記 rec.0145 01.10.09



初の連載を終えて」
  


 このたび雑誌「ウィッティパット」に連載された『インザ・プレイ・ルーム』が10話で完結しました。パチパチパチ。誰も褒めてくれないので、自分で自分を褒めてあげることにします。「よくやった」「おお、ありがとう」。ああ、なんだか空しいです・・・。

 カメラマンの友人から、そんなに文章を書きたいのだったら、と初めて連載の仕事をいただいたのが約4カ月前。それから、隔週締め切りに追われることもなくノンビリと自分のペースで書くことができました。まあ、一度くらいは締め切りに遅れて編集者にビンタをくらっておけば良かったかなぁ、と今では思っているのですが・・・・。

 この「ウィッティパット」という雑誌は、女の子が読む風俗求人雑誌です。ですから読者は主に、これから風俗で働きたい人と、今現在風俗で働いているが職場を変えたいと思っている女性が大半です。ですから、何処にでも売っている雑誌ではありませんし、誰もが目にする雑誌でもありません。書いている僕も本屋さんでこの雑誌が置いてあるのを見たことはまだありません。でも、東京のどこかには売っていると思いますハイ。そんな具合ですからこの雑誌を買った人は少数限定の方だと思われ、その中でも僕の「イン・ザ・プレイルーム」という文章に目を通 されたかたは、そこからさらに限定された方だと思います。下手したら誰にも読まれる事なく葬られてしまうことも考えられます。そんなマイナスなことを考えながらも、書いているときは楽しく、自分的には夢多き若き小説家でした。40を過ぎたというのにバカでしょう。バカボーン。

 連載をしていて思ったことは、いままでの俳優や演出のお仕事と違って作品の反応がまったくもってわからないことです。自分の書いている作品が果 たして面白いのかつまらないのか、つまらないのだったらどこがどうつまらないのか、読んだ人が何をどう感じたのか本当にわからない。書いていても、これでいいのかなぁ、と何度も何度も思い、書くことは人をドンドン不安にさせていくのだなぁ、といまさらながらに感じて、書くことでお金を戴くのは大変だー、とその厳しさを知りました。

 この作品は一話完結の連載という形をとりました。物語りは風俗に勤める若い女の子が主人公のちょっといい話、というのが編集部の希望でした。困ったぞー、オラは風俗はあまり詳しくないぞー、そのうえチョットいい話だとー、チョット嫌な話だったらいくらでも書けるのにー。そう思いましたが、せっかくいただいた念願の“もの書き”のお仕事、ワガママなんぞ言ってられません。1日だけ取材をさせてもらい、あとは想像で書きました。初めは編集部の顔色を窺ってこわごわ書いていたのですが、徐々にこちらもズーズーしくなり、最後は、ヨーシ楽しもう、とかなり開き直って好きなことが書けました。

 僕は書くことが好きです。でもまだ仕事になるほどの原稿依頼はありません。けれどいつまでも書き続けて行きたいなぁと思っています。ある意味、文章が書ける場所があるなら何時でも何処でも何でも書きたい。役者や演出をしていたとき、いつも抱えていた“こだわり”は書くことに関してはほとんどありません。それが自分にとって心地の良い解放感となって還ってきます。おお、カンファタビブル。この連載で戴いた僅かなギャラは思い出として細君に渡しました。ふふふ、こんな人並みな事も出来るようになったのですよ、ふふふふ・・・。

 いつかまた、どこかで連載の機会がありましたらお知らせしますので読んでいただけると嬉しいです。

 あと、もし[bo−bo−記]を読んでいる方の中で「イン・ザ・プレイ・ルーム」を読んでくれた方がいらっしゃいましたら、どうかお便りくださいな。ではでは。

 next rec.

 

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