bo-bo-記 rec.0153 01.12.23



抜き書き―『家元を笑わせろ』」
  


◎立川談志『家元を笑わせろ―笑うべきか死ぬべきか、翔ぶべきか』(DHC刊)

P8 「ユーモアは不幸を忘れさせる」

N:この本は家元が長年にわたって週刊誌などから書き留めたジョーク集です。
で、これは家元のお言葉。
心に染みる言葉です。

P24
性欲に狂気が加わったのが恋愛です・・・・

N:これも家元のお言葉。
最近の恋愛は狂気がなくて愛そうしかない、だからつまらない。

P29
王様が戦争に出かける。
「家来並べ、留守部隊一同並べ」
で並んだネ。
「いいか、お前達、余の留守に、美しきわが妃に手を出したら承知せんぞ」と言い、
「でも心配だナ」
で、村中の鍛冶屋を呼んだ。
「いいか絶対に外せない貞操帯を作れ」
作った貞操帯を一つ一つ調べたが、全部気に入らない。 
「不完全だ」 最後に、
「王様これなら絶対大丈夫です」
王様、その貞操帯を調ると、肝心の処に穴が開いている。 
「何だこれは・・・穴が開いてるではないか、お前は貞操帯というものの意味を知っているのか・・・」 
「恐らくそうおっしゃると思いました。王様、疑問がおありならこの穴に何か入れてみてください。いえ、指は入れないほうがよろしゅうございます」
王様、持っていた杖をその貞操帯の穴に入れると同時に刃物が“スパッ”と上から出てきて、杖を輪切りにした。
「どうです、これなら大丈夫でしょう」
「ウーム、これはお前が考えたのか」
「ハイ、貞操帯のギロチンであります」
“これならいい、大丈夫”と、これをお妃に着けさせて王様は戦争に出かけ、数々の勝利を得て帰ってきた。留守部隊が並んだ。
「お帰りなさい」
「脱げ、ズボンを」と王様だ。
家来一同、留守部隊一同、しかたなくズボンを脱いだ。 
「下着も脱れ」
下着を脱いだ一同、見たら満足な奴は一人もいなかった・・・途中から・・・根元から・・・切られていた・・・。
「これだからお前ら始末が悪い」
見ると一人だけちゃんとしてる奴がいた。
「一人いてくれたか、嬉しいぞ。お前だけだ、信頼できるのは。褒美をやる。言え、好きなものを」
「アワァー、フェフェフェ、レロレロレロ・・・・・」

N:馬鹿だ。男は馬鹿だ。いつの時代も、何処へいっても、幾つになっても、これだけは変わらない。男は馬鹿だ。

P38
ジャングルの奥に行ったらな、その地には子供が十人以下という家族は一つもなかった。
当然なにか理由があるだろうと聞いたら、この部落では“いい”という言葉は“ ボウ”といい“ダメ”という言葉は“シルコルジグビキハリキリホリマイコリジ フリスト”というそうな・・・・・・。

N:ハハハハ・・・(笑)。アホらしい。

P76
画家とモデルが出来ていた。
「大変だ、女房がやってくる!早くスッ裸になるんだ!」

N:オ、オラも画家になりたいゾー。

P94
「もうあたしを愛していないの?」
「愛しているとも、ただちょっと休んでいるだけさ」

N:オラの知り合いに競走馬を持っているといってその実若い女を囲っている人がいる。馬と女は同じくらい金がかかるらしい。

P148
兄妹でデキちゃった。
「お前は母親よりいいね」
「お父さんもそう言ってたワ」

N:家族恋愛か・・・想像するだけで怖そうだ。

P160
知り合った日、男は女に、自分のすべてを話した。
次の日、女は彼に、自分のすべてを話した。
三日目、二人は会う必要がなかった。

N:これの繰り返しですかねぇ、男と女ってやつはねぇ。

P170
右の部屋は子持ちの母親、赤ちゃんにお乳を飲ませてる。赤ん坊がチュッチュッと吸ってると、わざとオッパイを赤ん坊から放して、じらせて遊んでる。
「おっぱいナイナイ、お乳ナイナイ」
左の部屋は新婚夫婦、昼間っから始まった。
二人が興奮してくると夫は妻をじらせて抜いた。
「オチンチンないない、オチンチンないない」
真ん中の部屋の独り者、堪らず一人で・・・始めた。
で、イキそうになると、己の手を離して
「お手々ナイナイ、お手々ナイナイ」

N:ああ、悲しき独り者。

P174
太平洋を船旅の娘から電報が来た。
「タビ トテモ カイテキ ユウヒウツクシ」
三日経ったら又電報。
「タビ トテモ カイテキ キョウ センチョウ ト アウ」
また三日後に・・・・
「タビ トテモ カイテキ センチョウニ ショクジ サソワレタ」
また三日。
「タビ トテモ カイテキ センチョウトアウセマラレル キカナイト ジョーキャク ゼンインノイノチ ホショウ シナイト ユウ」
次の電報。
「ゼンイン ノ イノチ スクッタ・・・・」

N:女は素晴らしいね。いろんな言葉の使い方を知ってるよ。

P219
“酒が人間をダメにするのではない” 
“人間というものは駄目な生き物だ”と教えにきてくれているのが酒なのです。

N:これも家元の言葉。
なるほど、酒を女にかえて、人間を男にかえると、人生が見えてくる気がします。

P237
「ミルクがないよ」
ウェイトレスがブラウスのボタン外して、コーヒーカップにミルクをチュッて入れた。
「ミルクだったらからよかったけど、もしビールがないっていったらあいつ・・・・」

N:カレーがなかったらどうするよ。うわー汚い。

P303
「あんた“コンプレックスに悩んでいる”と言ってるけども、なんでもないですよ。純粋に自己認識をしているという極めて珍しいケースです」

N:言い得て妙です。

P378
西洋のメルヘンは
「昔々あるところ」から始まる。
ソビエトのメルヘンは
「きっといつか」から始まる。

N:知り合いの女優さんが言っていた。女優の第一歩は絶望から始まると。

P435
「景気はどうです?」
「明日よりはずっといい」

N:笑おう。笑うしかない。

P474
「大変大変、お父さん、僕、占い師にお父さんのこと占ってもらったらネ、お父さんは明日の朝死ぬ んだって・・・・」
「そんな占い当たらないよ」
「でも心配だなァ・・・」
朝が来た。
「ホラお父さん元気じゃないか」
「ウン、学校行ってきます」
ドアを開けたら牛乳配達が死んでた。

N:大笑いー。

P549
ビリーワイルダーがこのネタを使ってた。
「死ぬときは九十歳になって、連れの情夫に撃たれて死にたい・・・・」
とサ。

N:ネタというよりいい話ですなぁ。

P565
自分について語ることは、自分を隠すことにもなる。
ニーチェ(1844〜1900)

N:おお、哲学、哲学。

P566〜589
女は、女にひどくきびしい。

敵を作らなかった者は、友も作らない。
テニソン(1809〜1892)

諦めとは、慢性的な絶望である。
ソロー(1817〜1862)

恋愛とは、売春のたしなみである。
ボードレール(1821〜1867)

虐げられることの嫌いな連中でも、虐げることの好きな者は多い。
ナポレオン(1769〜1821)

「愛のない結婚」もあれば、「結婚のない愛」もある。
フランクリン(1706〜1790)

人間の最大の罪は、生まれてきたことだ。
カルデロン(1601〜1681)

欠点をうまく身につけている人もあれば、長所で身をもてあましている人もいる。

人に手を引いてもらっていると、自分一人で歩いているような気になるものだ。

自分で思いこんでいるほど、人は幸でも不幸でもない。

「知」はいつも、「情」にいっぱい食わされる。
ロシュフコー(1613〜1680)

知識は伝えられるが、知恵は伝えられない。
ヘッセ(1877〜1962)

N:なんだかこれだけ覚えれば人生の達人になった気分になれます、はい。

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