bo-bo-記 rec.0171 03.12.12



「ナカビマ・コラム(1)」

  


【選挙違反】

 先日、高校時代の友人が衆議院選挙に当選し、そして選挙違反で捕まってしまった。毎日、新聞やテレビのニュースでその友人を見るたびに思うことがある。
“僕らは人生のどこで、何をまちがえてしまったのか”と。
別の友人はこう言う、
「でも、本当はなにも変わらずに昔のままの気もする」と。
僕も、そう思いたいが、それはセンチな幻想でしかないと思う。
 だって、昔のままなら、僕らは彼が捕まったその日に面会に行き、大丈夫か!しっかりしろよ!と声をかけに行ったに違いない。それだけお互いの関係がホットだったのだ。
 僕らは確かに大人になってしまった。あらゆるものに対する興味が圧倒的に薄くなり、人との関係性がホットじゃなくなってきた。そして、昔の友達の身に起こった不幸でさえネタにしている自分がいる。
・・・・悲しい。

【再見】

 再見《ツァイツェン》という中国映画がある。
交通事故で両親を亡くした兄弟が離れ離れになり、20年後に再び再会する映画である。 もう泣くわ泣くわ、この映画を見て泣かない人間は人間じゃないぐらい、大泣きする映画だ。クールな奴で評判の、わが家の長女でさえ、泣いたらしい。それぐらいの映画だ。その映画で1カ所だけ僕は爆笑をしてしまった。それは映画の中盤、、末の妹がもらわれていくシーンでのことだ。その家の主人はとても誠実な人で、その末妹を引き取ってくれるという、とてもいいシーンだった。でもである、その主人を演じている俳優さんが、ウッチャンナンチャンのウッチャンにソックリなのだ。ちょうど「笑う犬の冒険」で夫婦コントをしているウッチャンに。僕は腹をかかえて笑った。周りの人は泣いているのに、堪え切れず、クククククとうめき声をあげながら・・・・・・。そして隣のオバさんに睨まれてた。ションボリ。

【算盤(ソロバン)】

 電車に乗っているときのことだ。目の前に算盤を手に持ったスーツ姿のオジさんが坐った。算盤以外は何も持たずにだ。それもハダカのままのナマ算盤だ。ここ30年ぐらい見たこともない光景に、すごく慌てた。慌て過ぎて、手にしていた携帯電話を思わず落としてしまった。なぜ算盤?それもナマで。人はあまりに日常に慣れてしまうと非日常的なものが目に入ると動転してしまうようだ。30年前は携帯電話が非日常だったのにね。

【呼び方】

うちの細君とは13年来のつきあいだが、僕に対しての呼び名が何度か変わった。最初は「中島さん」、それが「陽典さん」になり、結婚してから「あなた」に変わり、また「中島さん」に戻り、「お前様」というブームが来て、最近ではめっきり「お前」になった。妻が旦那を呼ぶときに「お前」とはこれいかに。来年こそは、せめて「お前さん」と言われるように頑張りたい。

 

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